稀少品 バスク十字に百合の縁取り 「生命」を象徴するフランス領バスクのペンダント 直径 36 mm


突出部分を除く金属盤の直径 36 mm

自然に吊り下げたときの、アカンサス様(よう)金具を含む高さ 50 mm


フランス  20世紀前半



 ラウブル(lauburu バスク十字)とフルール・ド・リス(fleur de lys 百合の花)を組み合わせたペンダント。太陽の輝きを思わせる艶やかなラウブルと植物意匠の組み合わせにより、力強い生命の力を表します。





 本品のペンダント本体は、直径 36ミリメートルと大きめサイズの金属盤に、繊細な透かし細工と、ミル打ち及び線細工様(よう)の装飾を施し、縦横 15ミリメートルのラウブルを中央に取り付けています。鋸歯状の縁を有するアカンサス(唐草)風の葉を曲げ、吊り金具としています。

 本品はピレネー山脈北部ペイ・バスク・フランセ(le pays basque français フランス領バスク)の文化をモティーフに制作されており、金属板の縁には八つのフルール・ド・リスが内向きに配置されています。二つの対称軸を有する放射状の造形は、バスクの工芸品によく見られる意匠です。





 写真では分かりにくいですが、金属盤の表面は波打っており、手作業で制作された中近世のジュエリーを思わせるとともに、活き活きとした生命力を感じさせます。透かし細工によって切り出された植物文様は金属盤の中心部から外向きに発出しており、その様子はあたかもラウブルを生命の源として生長するかのように見えます。





 ラウブルの起源と表す意味については分からないことが多く、それぞれの研究者がさまざまな説を唱えています。一説によるとラウブルはキリスト教以前の時代の天地創造説における「太陽と天と地の回転」を表し、また「誕生、成長、死」という生命のサイクルを表します。本品中央にあしらわれたラウブルの表面は滑らかで、半艶消し処理された金属盤を背景に、生命の輝きを見せています。本品は植物そのものを吊り金具の意匠としていますが、植物は成長の象徴であり、本品のモティーフである「生命力」をいっそう力強く感じさせます。





 本品は数十年前にフランスで制作されたペンダントですが、保存状態は極めて良好です。特筆すべき問題は何もありません。 ラウブルをモティーフにしたジュエリーに出会うことはめったにありませんが、なかでもこのように凝った作りのものは私自身はじめて目にしました。





25,800円 販売終了 SOLD

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